Interior design
Global Link Management
不動産を通じて、豊かな社会を実現することを目指し、不動産×環境×DXのコンセプトで不動産ソリューションを提供する株式会社グローバル・リンク・マネジメント。
同社は、JR渋谷駅と直結する商業施設である渋谷マークシティのオフィス棟、21階に本社を構える。
2023年12月、DX 領域の新たな事業の開始にあたり、当該事業を行う子会社として、AtPeak株式会社を設立した。
今回手がけるのは、本社オフィスと同じビルの上層フロアへの増床計画。
AtPeak株式会社が入居するオフィス空間と合わせ、同社の社員が集中やリフレッシュなどのために場所を移動し、本社のフロアとは別の過ごし方ができる場所を創りたいという意図があった。









フロア拡張によって新設された、76席のシェアラウンジ空間
本社オフィスと同じビルの上層フロア、約440㎡の区画への増床計画。
今回入居するAtPeakの設立は、企業理念の実現および長期構想として2022年2月に発表した「GLM VISION 2030」の達成に向け、事業を推進していくための新たな挑戦となる。
次のステージに向かうタイミングでの増床計画。事業推進の拠点としての役割だけでなく、グローバル・リンク・マネジメントの企業としてのブランド力を引き上げる空間が必要と考えた。
ブランド力を引き上げる空間とは、組織の創造力を生み出し、社員の士気を上げる空間。そして企業の顔として印象強く残る空間と考えた。
そのために大切にしたのはフロアに入った瞬間のインパクト。
そのインパクトを生み出すために、ラウンジの中央には意図的にスケールアウトしたカウンターテーブルを据えた。レセプションカウンターと対面型のワークテーブルをひと繋ぎにした、約10mの大テーブル。
そのテーブルを中心に、カウンター席やソファ席、ブース席など合計76席の機能を左右に配置。左右対称な空間を生み出すため、もともとある躯体の柱と対面の位置に、意匠的に擬柱を設置した。空間が正対することで、中央のビッグテーブルを目立たせる仕掛けとなる。
室内に入った瞬間、大テーブルの強い印象と合わせて、ゆったりと拡がる空間が目に入ってくる。
人数や利用目的、集中の深度に合わせて場所を選んで過ごすことができるラウンジ。多くの人が集まった場合にも心地良く過ごすことができるよう、ほどよく距離感を確保している。
内装や家具に使用する素材は、落ち着きのあるカラーリングで揃えながらも、ファブリックやレザーなど様々な素材を混ぜ、アクセントを加えた。クッションやディスプレイ小物、アートなど細部に至るまで、全体の統一感を大切にしている。
今回の区画では、左右両方の窓から自然光が降り注ぐ。会議室の壁面、個室で仕切ったブースの壁面など、空間を仕切る壁はすべて透明なガラスで仕切った。これにより、外からの光が内部に届き、オフィスに居ながら外との繋がりを感じながら過ごすことができる。
昼から夕方、夜へと移り変わる景色とともに、一日を通して光・緑・木など自然の要素を空間全体で味わうことができる。
2022年、同社の開発コンセプトとして掲げた「Link To The Nature」(*1) を体現する空間としても機能する。
*1・・新マンションブランドをコンセプト構築から建築まで包括的にデザイン「ARTESSIMO The Nature Hamacho」参照

















Project details
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Location / Area
Tokyo, Shibuya-ku / 441.4㎡
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Date of Completion
2024.2
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Design
Interior design / I I L S. Inc.
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Client
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Furniture / Materials / Green
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Photographer
Yoko Okada