Interior design

Shippio Inc.

国際物流のDX推進を目的に、デジタルフォワーディングサービスを展開する株式会社Shippio。物流業界に変革を起こすShippio。2022年8月、組織の拡大に伴い、東京・浜松町に新オフィスが完成した。

オフィスをデザインするにあたって大切にしたのは、Shippioが新しい拠点として浜松町という土地を選んだこと。浜松町は、交通・船・飛行機などあらゆる物流の拠点となる場所。恵比寿や渋谷などベンチャーやスタートアップ企業が多く存在する都心部ではなく、目の前に東京湾が広がる。ビルを囲むように首都高が流れ、訪れるたびに物流を感じられる場所だ。

都心部では見ることのできない唯一無二の景色が広がるこの場所を新しい拠点に選んだこと、その想いをオフィス全体で表現したいと考えた。

The office will grow together with Shippio.

オフィスの区画は、380坪の1フロア。 エントランス、会議室など来密者を招き入れる 「ビジターエリア」と、社内のメンバーが集う「リフレッシュエリア・セミナースペース」を海の景色が一望できる東の方向に計画。「オフィスエリア」との境にはオープンラックを配置し、空間を緩やかに分けた。

エントランス、待合スペースを抜けて、会議室に向かう回遊性のあるレイアウトでは 、 通路を進むことで必ず、海の景色が見えてくる。 通路を1段高く設けたのは、海の景色が自然に見下ろせるように。

今回のプロジェクトに合わせていくつかのオリジナル家具を製作した。来客を迎え入れる貨物船をモチーフにした大型のカウンターは、貨物船をリアルに感じられる形状を3Dイメージで検討。実際の造作は、ずっしりと重さを感じる造りだけでなく、海を旅する時間の流れを感じるよう表面にエイジング塗装を施した。そのほか、貨物の輸送に使われたリサイクルの木製パレットを活用したソファ、通路の柵に使用したロープも、程よくエイジングが施された質感のものを取り入れ、完成後にも空間に馴染みながら変化していく楽しみが味わえる。 

さらに、エントランスの壁面にはShippioで働くメンバーそれぞれが描いたアートを飾った。'

*Art Projectについては、Art Project with Shippio- 一人一人の描く海 にて。

Shippio が挑む国際輸送手段の一つである海上輸送を想起させる「海」というシンプルなテーマを設定することで、多様なバックグラウンドと専門性を持つメンバーの「多様性」が ダイレクトに表現されることを願ったプロジェクト。アートウォールは、1人1ピース。これから組織の成長とともに壁面が少しずつ拡大していく。

この場を通じて多くの人が繋がり、組織の成長とともに空間も変化していく。 「物流を変えていく。 」そんなShippioの思いを、空間全体で表現したオフィスが出来上がった。

Project details

  • Location / Area

    Tokyo, Minato-ku / 1258.6㎡

  • Date of Completion

    2022.08

  • Design

    Interior design / I I L S. Inc.

  • Client

  • Furniture / Materials / Green

  • Photographer

    Yoko Okada