Architecture・Interior design

Opal Villa

中央区日本橋蛎殻町(かきがらちょう)。自社ビルとして使用されていた建物を解体し、新たにビルを建設する計画。RC造7階建、集合住宅とオフィスの複合ビルが完成した。

1Fには駐車場、建物中央には2Fへのメインエントランスに繋がる大階段を構え、2F・3Fはオフィス、4階~7階はレジデンスを計画。レジデンスには各フロア2部屋、合計8世帯が入居する。

建て替え前のビル ( 2022年10月26日撮影 )

オフィスビルやマンションが立ち並ぶ周辺地域には、ベージュやグレーカラーのタイルが使用されたシンプルな外観の建物が多い。

今回の計画にあたり目指したのは、街の景観に寄与する建築。建て替え後、時が経っても周辺地域のシンボルとなり続けられるような建物を作るべきと考えた。

1F/2Fの外装には赤みを帯びたレンガをキーマテリアルとした。一つ一つが統一された単色のカラーではなく、濃淡のある特徴的な色味の素材が建物を印象付け、時間と共に変化を楽しめると思っている。

シンプルな構造に敢えて凹凸のあるディティールを追加し、照明やサインで彩りを加えた。

通りに向かって設けた門型のエントランスが街に拓かれることで、建物の入居者、地域住民、来訪者にとって、親しみやすい建物となることを目指した。

2F PLAN

「 Villa (ヴィラ) 」とは、都市郊外や山中などののどかな風景にある住宅や別荘を意味する。「Opal Villa」のサインや、階数表示サインなど、サイン計画においては、緩やかな曲線を多用し、ゆったりとした雰囲気を演出。

建物周囲に配置した植え込みの植栽には、多肉植物や色とりどりの花や植物を選定。都会の風景の中に溶け込みながらも豊かな風景を生み出した。

今後、オフィスはもちろん、上階のヴィラにも多くの居住者・来訪者が集い、建物の賑わいが増していくことを願う。

Project details