Interior design

Nexus Agent Inc.

不動産売買・管理事業によって資産運用コンサルティングを行う急成長企業であるネクサスエージェントのオフィス。現在の場所に移転したのは2019年。2年ほど経ち、空間全体の使われ方や居心地に課題を感じていたため、オフィス全体を改装した。

以前のオフィス空間は、執務スペースや会議室、ミーティングに利用するスペースなど、オフィス内の各機能が分断され、また限られた空間に各機能が詰め込まれることで空間全体の均衡が取れておらず、オフィス内のそれぞれのスペースが手狭な状態で使われている状況だった。また、空間全体を通じて外からの光が感じられないことも居心地の悪さに繋がっていた。オフィスなど屋内で過ごす時間の中、外光を感じることで無意識に時間の流れを感じながら1日を過ごすことで、健康的な日常が生まれると考えている。

今回の計画では、来客エリアを広く確保し、それを囲むように各機能を配置。特徴的なのはエントランスからの広く奥まで続く長い抜けを確保したこと。空間全体には目線が通るように極力仕切りを設けないことで、組織全体の一体感を演出、来客者からもガラス越しにオープンな空間を味わうことができるよう計画した。また、どの場所にいても外光が入るように各機能を配置、日中は外の光を感じながら仕事し、夕方から夜にかけては、バーカウンターの間接照明で落ち着いた光を感じることができる。雑多な都会の中で音と空間に癒される、そんな空間を演出するため、空間中央にはシアタールームも設置。1日を通じてさまざまな感覚を研ぎ澄ますことができる、ON/OFFの切り替えも自在なオフィスとなった。