Architecture / Interior design

Commercial complex project in Shibuya

渋谷駅の西側へ徒歩約7分、道玄坂上の北側の立地に建築する集合住宅の計画。

3方向を道路に囲まれ、坂を上がったY路路の敷地が建物の計画地となっている。1F・2Fを商業施設、3Fから10Fの7フロアが住宅用途として居住者が入居する。地域の人が集まる場であること、新しいシンボルとしてこの建築が機能することを考えた時に、そこに建物が存在した時の1stインプレッションがどう見えるかを大事に計画を進めた。特徴となるのは2Fフロアへ続く大きな階段。坂を登った延長線上に、緩やかに建物内部へと繋がる。

建築のデザインにおいては、バイオフィリックデザイン* を採用し、建物の外構やバルコニーには植栽を計画。建築を構成する素材には華美な装飾はせず、木素材や石やコンクリート、シンプルな色味のタイルなど、自然を構成する要素に近い素材を組み合わせた。

建物が地域に緩やかに溶け込み、居住者のみならず周辺に住む人々が心身ともに豊かな生活を送ることができる、地域に根を張る建築物となることを願っている。

*バイオフィリックデザイン / 人間は本能的に自然を好む感性(バイオフィリア)を持っ ているという考えに基づき、人工的な環境下で緑など自然の要素を取り入れる設計手法。